メーデー
第88回メーデーが4月29日、5月1日の両日、県下5会場で盛大に開催され、約2000人が参加した。徳島市新町川公園(御成婚広場)で開催された徳島中央メーデーは、各構成組織、労働福祉団体等から、52団体・1500人が参加。被災地支援として、岩手・宮城・福島・熊本4県の物産品を抽選会の賞品とし、震災復興にも取り組んだ。
新居副実行委員長のあいさつで始まり、議長団に川口連合徳島副会長と藤田連合徳島女性委員会事務局長が選出され、主催者を代表して、森本実行委員長は「東日本大震災から6年、熊本地震から1年が経過したが、今も、多くの方々が避難生活を強いられており、これからも息の長い復興支援が必要である。過去3年間の春季生活闘争に取り組みで、賃金水準がようやく上がり始めた。今春闘では、格差是正のため取り組んでいる『大手追従、大手準拠からの脱却』、『サプラチェーンでの付加価値の適正分配』の流れを着実に前進させた。政策・制度面では、働き方改革実現会議において決定され、法律改正の内容が議論されることになった。労働時間に関しては、『仕事によって尊い命が奪われることなどあってはならない』との強い思いから議論され、主旨に沿った法改正が行われることは、労働基準法の70年の中でなかったことで、画期的なことである。また、次期衆議院議員選挙で推薦候補者『仁木博文』氏の当選をめざし、総力を挙げて取り組む。『働くことを軸とする安心社会』の実現に向け、全力で立ち向かっていこう」と力強く訴えた。
続いて、来賓として飯泉徳島県知事、遠藤徳島市長、労働福祉団体代表として(公社)徳島県労働者福祉協議会川越会長、民進党徳島県総支部連合会・仁木代表、社民党徳島県連合・原田幹事、連合徳島推薦議員ネットワークを代表して庄野県議から、それぞれあいさつを受けた。
祝電・メッセージ披露の後、①2017中小春闘未解決組合を支援する特別決議②良質な公共サービスの確立を求める特別決議③長時間労働の撲滅とディーセント・ワークの実現を求める特別決議の3本が提案され、「メーデー宣言(案)」とともに、全体の拍手で採択された。
その後、プラカード審査発表が行われ、国見副実行委員長からメーデー大賞・(公財)徳島県勤労者福祉ネットワーク、優秀賞・全農林、努力賞・パナソニックエナジー労組に賞品が贈られた。
藤岡副会長の閉会あいさつ、森本実行委員長が団結ガンバローを三唱し、徳島中央メーデーを終了した。なお、集会終了後、デモ行進と抽選会が行われた。